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桶ヶ谷沼2018.03.20
こんにちは、火曜日担当の西脇です。
もう30年も前の話ですが市内のゼネコンに勤務しているころ、
県の仕事で磐田市の桶ヶ谷沼の木道工事及び観察小屋の現場管理を任されました。
桶ヶ谷沼はベッコウトンンボをはじめ70種類のトンボや野鳥の生息地でしられ
県の自然保護地区に指定され、自然保護団体の活動場所としても知られております。
沼の南端を木道で横断できるように、カラマツの木杭と敷板を使い人間が観察できるよう、
造られております。
当時工事は、野鳥やトンボに配慮し出来るだけ音をたてないように施工した記憶があります。
実際には、結構音を出してしまいましたが・・・・途中何回か補修されている様ですが、
沼の植物と溶け込んで違和感なく完成できて、現場監督としては喜びも一入でした。
木道を完成させると、次は沼の南側の斜面に観察小屋を建てる仕事に着手しました。
この仕事も中々難易度が高く先ず山の斜面に正確に基礎を作れるかとても不安でしたが
当時開発された光波の測量器を使い正確に遣り方だしを行うことができました。
建物形状も扇形で山の木々に包まれてとても美しい建物です。
遠くから見ると鳥が羽ばたく姿を想像できる建物ですねぇ~設計者の熱い思いが伝わってきます。
30年経っても変わらず残存している、建築屋冥利につきます。